当社が発足した2010年当時、世界経済はリーマンショックを契機に「100年に一度」と言われたほどの景気後退から、各国の財政刺激策の効果などにより緩やかな回復基調にありました。
しかし、リーマンショックの根源ともいえるサブプライムローンが不動産業界に与えたマイナスイメージは非常に大きく、厳しい時期での会社設立となりました。
当初は、電話営業による販促活動を行っており、休憩時間以外は朝から晩まで電話を回し続け、運よくアポイントが取れたら、客先へ訪問する営業スタイルでした。
昼夜、先方の都合など顧みずに営業目的の電話を一方的にかけるのが電話営業ですから、要件を伝える前に電話を切られる事は日常茶飯事で、「業務妨害だ!」と受話器越しにお叱りを受けることも少なくありませんでした。
また、テレフォンアポインターである社員は頑張って朝から晩まで電話を回し続けますが、いくら努力しても結果が出なければ給与は上がりませんし、受話器越しの罵声や非難を浴び、精神的なストレスが加われば、退職を希望する人間が当然出てきます。人の入れ替わりが激しかったのを覚えています。
しかし、当時はそれが最もポピュラーな営業手法でしたし、不動産業界においては大手上場企業ほど電話営業に力を入れている事実を知っていた私は、悪びれることもなく、ひたすら電話を回すよう社員に指示しておりました。今思えば、お客様も社員も笑顔になるようなアプローチの手段ではなかったですね。
『社長、もう電話営業はやめましょう』
それは、会社設立当時には一番末端の若手社員であったAが課長に就任した際の事でした。
『もう電話営業は時代遅れです。このまま続けていたら社員も定着しなくなりますし、何よりお客様の信頼を失くしますよ!』
この言葉をきっかけに、私も会社も原点回帰することにしました。
年齢や性別に始まり、会社や家族など環境や条件が異なるオーナー様へ、個々にとっての最良の提案をするにはどのようなアプローチ方法が双方にとって幸せなのか。
弊社だからこそ、ご提案できる価値ある商品とは??お客様が求める安心とは?それらを追求していくうちに会社がどうあるべきか課題が浮き彫りになり、「電話営業・飛び込み営業はやらない・やらせない」という方針転換をいたしました。また、弊社のアフターフォローを気に入っていただいた顧客様よりご友人をご紹介いただく機会が増え、いつのまにか電話営業の必要がなくなってしまったのも理由の一つですね。
現在は、95%以上が顧客様からのご紹介、といった運営形態で賄えるまでに成長することができました。
私たちのゴールは必ずしもお客様へ不動産をお売りすることではありません。まずは、お客様が理想とされるライフプランをお伺いし、その目的のためにすべきことを夢物語でなく現実のものとして具現化させていくお手伝いをいたしております。
もしも今、弊社のホームページをご覧いただいている方が、その夢を実現するためのひとつの手段として、私たちセントラルアセットをお選びいただく機会がございましたら大変嬉しく思います。